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2021年版ブリーチパーマ解説記事
こんにちは。当山です。
今回はオンザコーナーのコンテンツの1つである「ブリーチパーマ」について解説していきます。
以前
こちらの記事でも書いたのですが、5年前の記事という事もあり今回新たに細かく解説いたします。
このブログを読んでからご覧頂けると更に理解しやすいかと思います!
ブリーチパーマとは?
ブリーチパーマとは
ブリーチしている髪の毛にパーマをかける技術です。
ブリーチしている髪の毛にはパーマがかからない、もしくは傷みすぎてチリチリになってしまう。。
これが昔は美容師の間の常識でした。
美容師的にタブーだった
ブリーチしていて、美容師にパーマ断られた経験ありますよね?
美容師「ブリーチしている髪の毛にはパーマかけられないんですよ。」
お客様「え?そうなの?ガーン。。」
みたいな。
中にはロクに毛髪診断もせずに、断られるケースも多いようです。
美容師「パーマかけられるわけないじゃん笑」
お客様「。。。。。。」
みたいなね。
美容師じゃない一般のお客様からしたら、ブリーチしてるとパーマかけられないなんて知らないですよね?
しかし昔の美容師からしたら当たり前の事で
ブリーチ毛にパーマをかけるのは絶対NG!
というのが美容師の常識だったのです。
なぜかけられなかったのか?
ではブリーチ毛にパーマがかけられなかったか? なぜそれ程までブリーチパーマがタブーとされていたか?
1番の理由は
ダメージ
です。
ブリーチというのは美容室にあるメニューの中でトップクラスに傷む、ダメージしてしまう技術です。
そりゃ真っ黒い毛が金髪になるんだから相当傷みます。
そんなハイダメージ毛にパーマ液をつけるなんて言語道断!傷口に豆板醤塗ってるみたいなもの!
はい。
つまり更にダメージしてしまい、髪がボロボロになってしまうから。
美容師というものは、お客様の髪の毛をとても大切に思っています。
傷んでしまった髪の毛は元に戻りません。
なるべくこれ以上傷めないように、ブリーチパーマは絶対しない。 ブリーチパーマはタブーとされてきたわけです。
なぜかけられるようになったのか?
「じゃあお前は髪が傷むのを無視してブリーチパーマやってんのか?! この悪魔!」
そんな声が聞こえてきそうですが、勿論そんなわけありません。
実は今ではブリーチパーマをしても最小限のダメージに抑える事ができるようになっています。
それには3つの大きなポイントがあります。
薬剤の進化
薬剤の話の前に、<アルカリ性>と<酸性>についてお話しします。
髪の毛は通常弱酸性の状態で安定しています。
しかしアルカリに傾いた際、キューティクルが開いて膨潤するという性質があります。
そのアルカリに傾いた状態(アルカリ域)が、髪の毛が傷むポイントなのです。
そしてパーマ液は従来、アルカリ域でのみ作用することが可能でした。酸性域ではパーマかからなかったのです。
つまり昔は1度髪が傷むアルカリ域にしなければ、パーマがかけられなかった。
ただ今でもアルカリ性のパーマ液は主流ですし、そこまで傷んでいない髪の毛には普通に当店でも使っています。
しかし、ハイダメージ毛にアルカリ性のパーマを使うのはそれなりのリスクがあったのです。
薬剤の進化によって、酸性域でもパーマがかられる薬剤が登場しました。
研究者の皆様には本当に感謝です。
キューティクルを開かなくても、しっかりパーマがかかる薬剤(GMT、スピエラ等)が開発された事で、ハイダメージ毛へのパーマが可能となりました。
技術の進化
パーマの技術の面でも10年以上前と比べて格段に進化しています。
たくさんのパーマが得意な美容師がブログに書いたり、講習を開いたりSNSに載せたりと
簡単に誰でも優れた技術を共有できるようになりました。
ちなみに当店ではブリーチパーマは必ずデジタルパーマでかけるのですが、
僕がブリーチパーマをかけられるようになったのも、デジタルパーマの講習に行って先生方から学んだことがかなり大きいと思います。
経験値が増えたから
やはり経験した数は大きいと思います。
元々僕自身ブリーチパーマで集客しようとは思っていませんでした。
たまたま撮影のモデルさんにブリーチパーマをしたところ上手くいき、その事をブログにかき、それを見てくださったお客様が少しずつご来店してくれるようになったんです。
最初は数ヶ月に1回、そこから月に1回、週に1回、週に数回、多い週はほぼ毎日のようにご来店いただけるようになりました。
この沢山の経験によって、少ないダメージでパーマ可能になったり、
こういう髪の場合はパーマ出来る、もしくは出来ない。といった判断の精度が上がったと思います。
机上では出来ると思っていても、実際に経験していなければブリーチパーマは本当に難しいですし、ある程度パターンを用意していないと物事上手くいかないですよね。
これら3つがブリーチパーマが可能となった大きな要因です。
かけられる場合、かけられない場合
では実際に経験してきた僕が思うブリーチパーマがかけられる場合とかけられない場合についてご説明します。
まず
髪が短いほどかけられる可能性は高くなります。
はい。
つまりメンズのショートなんかはかなりの可能性でかけられますし、ボブや肩につかない位の長さですとほとんどかけられます!(100%ではないです)
逆にいうと髪が長くなればなるほど、かけられる可能性は下がっていきます。
例えば胸くらいのロングだと結構厳しいです!(これまた100%ではないけど!)
髪は長ければ長いほど傷んでいる事が多いですし(ブリーチしてるなら尚更)、カールも伸びやすいので結構ハードルは高いかなと。
あとは
どんな仕上がりにしたいか
これも重要な事ですよね。ただ髪が曲がってればいいわけじゃないです。
ショート寄りの髪のは結構強めのカールも可能だったりするのですが
例えばこんな感じのスパイラルとか)
ロングの場合ここまでの強いカールはほぼ無理です。(これはほぼ100%!)
以上が長さについて大体の目安のお話です。
次にパーマかけられる傷み具合について。
ご新規の方とLINEでやり取りをして、カウンセリングをしているのですがその際に、
『◯回ブリーチしてるんですがパーマかけられますか?』と良く質問を受けます。
確かに『1回なら大丈夫そう!』『3回は無理かも。。』なんて思いますよね? 勿論回数は少ない方がダメージは少ないです。
しかし
ブリーチの回数は関係ありません。
はい。
関係ないのです。なぜかというと、髪質というのは人によって全然違うからです!
細い毛、太い毛、硬め、柔らかめ、直毛、癖毛。。。
とにかく十人十色です。
更に髪の強さも人それぞれで、傷みやすい毛もあれば丈夫な毛もある。
一概にブリーチ回数で判断出来ないのです。
1番大事なのは
パーマがかかる余力がどれだけ髪の毛に残っているのか
ここが重要になってきます。
ですので、直接毛髪診断しないと確実なことは言えないのです。
実際ご来店いただいてからパーマ出来ずにお帰りになる方もいらっしゃいました。
遥々お越しいただいて本当に心苦しいのですが、無理な施術は絶対にしません。
お家でできるセルフ余力チェック方法
ではご自分でパーマかけられるかのチェック方法をお伝えします。
まず毛束を一本取り、毛先をよく濡らし
濡れている部分を指にピタッと巻きつけて
このように反発して元に戻ろうすればパーマかかります。
チェックする時のポイントはしっかり濡らす事。お風呂場で行うと良いですね
逆に
このように反発が弱かったり、くっついてしまう場合は絶対にパーマかかりません。
諦めるか、くっつく部分を全てカットする必要があります。
例えば
赤のポイントから毛先は巻きついたままだけど、根元側は反発して戻ろうとする。
この場合はポイントからカットすればパーマをかけられるようになります。
この時の戻る力が強ければ強いほど髪の余力は大きいと言うことになるので、強いカールでかける事も出来ます。
ゆっくり戻る程度だと強いカールは難しいですね。
なぜデジタルパーマなのか。
ブリーチ毛にパーマをかける場合100%デジタルパーマで施術しています。
理由は可能な限り薬剤でのダメージ減らしたいからです。
薬剤の強さを抑えるとパーマのかかりは弱くなります。
その分デジパーの熱の力でパーマのかかりをよくしているのです。
またデジパーの場合薬剤がクリームまたはジェル状なのも大きな理由のひとつです。(普通のパーマは液体です)
粘度がある薬剤だとダメージ部に正確に塗布することが可能。
液体だと髪の毛が薬剤を吸いすぎて、つけたくない所にもついてしまう可能性が高いです。
いかがでしたか? 少しでも参考にしていただけたらと思います^ ^
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