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ショートカット技術完全マニュアル【美容師向けの記事です】shortcut fanclub〜読むだけでショートカットが上手くなるブログ。の切り方、コツ、バリエーション
はじめに
一昔前に比べてショートカット人口って明らかに増えている感じがします。
なんでか?
ここ10数年間でスマホのインフラが整い、誰でも手軽にインターネットできる状態になりましたよね。
このインターネットインフラのおかげで、一個に巨大集中する流行が溶けたと感じております。
メディアが多様化して一つのスタイル、または一つの芸能人などアイコンの人気も分散して、スマホ以前ほど一箇所に集中する事がなくなったかと。
これ考えると。。。スマホ時代以前には(はやりの髪型)ってのがありました。
古くは聖子ちゃんカット、アムロちゃんのシャギーカット、スマホ時代直前はAラインの重たいスタイルが流行ってましたよね。男性ならウルフレイヤーとか。。。懐かしい。。。
当時は少数派だったショートカットはこの多様化の流れで必然的に増えて行ったのではと。。。勝手に仮説を立てる山ちゃんです。偉そうなこと言って間違ってるかもしれませんwww
そしてこれまた必然的に、そのショートカットのスタイル内も多様化してて、様々なスタイルがあります。
今回はショートカットのスタイル別に、現時点で山ちゃんなりに技術のポイントや感じることを動画なども交え詳しく綴る。。。
では。。。
ショートカット技術完全マニュアル
やりましょう。
ウェイトポイントの設定と骨格の理解
基本的にショートにはウェイトポイントが存在しますよね。
ここですね。膨らんでるところ。ここがウェイトポイントです。
ショートスタイルでここのウェイトポイントを間違えると結構致命的です。
フロントとのバランスもよりますが
このアゴから輪郭を通るラインの延長線上にウェイトを作ると決まりやすいです。
アンダーセクションのカットでしっかり見極めてウェイトバランスを作りましょう。
ここでもう一個気を付けなけれはいけないのが。。。
骨格の見極め
当たり前ですが、一人一人頭の形や髪質って違います。100人いたら100種類それぞれです。
例えば絶壁の人は、後頭部が平らなので。。。
このような丸みが出しにくいです。その場合ミドルでしっかりとウェイトを作ることを意識しましょう。
また、頭の形がしっかりとしてネープのクビレが強い骨格の人
彼のような骨格の方は
アンダーセクション(ネープ部分)を切り込みすぎると、メチャメチャウェイトが上がりやすいので注意が必要です。一気に切りすぎず慎重に切りましょう。
骨格の理解をマスターすればショートスタイルマスターに近づけます!!!
ショートスタイル耳裏の切り込みが大切
割と挑戦しやすいシンプルなショートスタイルです。
ポイントは後頭部の丸みとネープのクビレ感。
このモデルさんはかなり多毛ですが、アンダーのカットがキマるとかなりコンパクトに見せられます。
ここで、かなり重要ポイントです!
これはショートスタイル全般に言える事なのですが。
耳裏のベースカットの切り込み
ここの切り込みのバランスでショートのクオリティって左右する気がします。
ちなみに冒頭のモデルさんのビフォアです。
このビフォアは最近カットしたばかりだったみたいですが
この耳裏の切り込みが甘いのでモッサリ頭が大きく見えちゃいます。モデルさんは多毛なのでよりボリュームが目立ちます。
このモッサリを取るにはセニングもあるのですが、やはりベースのカット
耳裏の切り込みにこだわりましょう。カットアングル、リフト加減、バッチリキマると。。。
ベースカットだけでも驚くほど収まるはずです。
もみあげ、襟足など、フレームラインの質感
フレームライン。ようはヘアスタイルの淵になる部分ですね。前髪などもそうです。が!!!
ここでは敢えて(もみあげ)と(襟足)にこだわって行こうと思います。
個人的に、素敵だなーって思うショートスタイルはこのフレームラインの質感がメチャいい感じな事が多いです。
ここで一個思う事が。。。
この質感をセニングで出すものだと勘違いしている人が意外と多いような気がします。そんな事ないすかね???
フレームラインの質感はベースカットで作る!!!
私が思うに、イケてるショートはベースカットの地点で、既に質感いい感じです。
もちろん、セニングもレザーも使ったりしますが。。。
やはりベースカットがピタッとキマると、その地点で質感は現れます。ここを感じられるか、どうかが、ショートスタイル上達のカギを握るように思います。
ここでワンポイントアドバイス!!!
ネープの生えぐせ問題ですね。
ネープは基本生えぐせが強い方が多いです。上向いたり、右や左向いたり、兎に角襟足の質感を邪魔します。。。
ここを一思いにバリカンでブーン!やってもまあいいですがwww
ジョリジョリになって味気ないので。。。
シザーでなるべく柔らかさを残すように、コームですくい邪魔な生えグセの部分を取ります
このモデルさんはメチャ生えグセ上向きすぎて苦戦しますが。。。
なんとか。。。
収まります!
セニングのコツと、溜まりやすいところの見極め
毛量にもよりますが、基本的に根元からスカスカはあまりしません。
全体的に中間部にセニングを入れ
後は溜まりやすいところを見極めます
耳の裏は溜まりやすい。。。
なので耳裏は根元付近からセニング入れたりします。特に写真のモデルさんは多毛のためしっかり取ります。
そしてもう一箇所ありますよね。溜まるところ。。。
ここです。。。コメカミあたり、ここって重くなりやすいんですよね。
このように溜まりやすいコメカミ部分をピンポイントでとったりします。
ドライカットでは髪を動かしながら溜まる部分を落とします。
クセの強い方へのセニングアプローチとして、ゼニングバサミを多用しすぎると危険です。パサつきがですぎてしまう恐れがあります。
たまに癖のある強いお客様に。。。
「すきバサミは使わないで下さい」
なんて言われた事ありませんか?
それは多分、以前にスキバサミですかれすぎて大変だった事があったはずです。
クセが強い方に対しての毛量調整は、
髪と髪の間にスキマを開けるイメージで。
スギバサミは最小限にシザーや、レザーで作っていきます。束感を残しつつ丁寧にスキマを作っていくイメージです。
ショートカット動画集