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ボリュームをコントロールするパーマ。
こんにちは。 当山です。
今回はパーマについてです。
パーマってお店によって呼び名が色々ありますよね。
クリープパーマやら水パーマ。傷みにくいコスメパーマ(普通に傷みます)なんてのもあります。
名前は違えどこれは全て
コールドパーマというパーマです。
コールドと言っても冷やしているわけではなく、常温で行うパーマです。
いわゆる普通のパーマというか。。
かかり上がりはクリッとした質感で、水分を含んでいるときが一番カールが出て、乾かすと緩みます。
ショートヘアの方だったり、スパイラルでかける時はコールドパーマでかける事が多いです。
デジタルパーマとかは逆にホットパーマって言います。
さて
多くの美容室がコールドパーマをする際に
全部ロッドを巻き終えてから、一気に薬剤をバーっとつけます。
こっちの方が効率が良いですし、各ロッドの薬剤反応時間の差をほぼ統一できます。
ただ。。
ロッドを巻き込んでから薬をつけているので、つけたいポイントだけを狙って付けるが不可能なんですね。
そのためロッドの巻き込み加減で調整したりしますが、それでもピンポイントを狙うのは難しい。
例えばこれくらいのショートヘアで
毛先はしっかりカール欲しいけどボリュームは出したくない。 という場合。
よくヘアカタとかインスタにあるカールがついているスタイルですね、あれってパーマって書いててもコテで作っている事がほとんどなんです(そうじゃない場合も勿論あります)
この写真はパーマではなく中間〜毛先をコテで巻いています。
根元は巻いていないので、そこまで強いボリュームは出てないですね。
これくらいの長さに、毛先しっかり目なパーマかける際には、
この辺のロッドを使います。割と細めです。
カールを出す為には、数回転巻き込まなくてはならないのですが
髪の毛が短いと、どうしても根元付近まで巻き込むことになります。
そして巻いた後から薬つけると、確実に根元まで薬がついてしまいます。
そうするとボリュームが強く出てしまうんですね。。 ロッドが細ければ細い分ボリュームはアップします。
では逆にロッドを太くしてみると、根元のボリュームはそこまで出ませんが
今度は毛先のカールが弱くなってしまう。。
こういうスタイルを巻き終えてから薬をつける方法のパーマで再現するのは、なかなか難しいのです。
ではどうすれば良いか?
カールが欲しい部分にのみ薬をつける
これだけです。めっちゃ単純ですね笑
ただその為には巻いてから薬をつけるのではなく、薬をつけながら巻く必要があります。美容師用語ではつけ巻きと言います
このつけ巻き。オンザコーナーでは髪を乾かした状態ではじめます。
ロッドって濡れてないと巻きにくいので、濡らした状態で巻く事がほとんどなんですが
濡れていると液体の薬の場合、どこまでついているかがわかりにくい!
乾いた状態の髪につければ、濡れた部分=薬がついた部分 なので
狙った箇所に的確に薬をつける事が出来ます。
例えば
赤のトップはボリューム欲しい箇所なので根元にも薬をつけ
青のサイドやバックのボリューム要らない箇所は毛先のみ薬をつける。
このようにポイント別でボリュームをコントロールしているんです。
しかしこのつけ巻きのデメリットは
薬剤反応時間のズレが生じること。
最初と最後につけた箇所のタイムラグがどうしても発生してしまいます。
その為巻くスピード、巻く順番(かかりにくい所から巻く等)。薬剤の塗りわけなどして調整をしています。
勿論巻いてから薬をつける事が悪いという訳ではないです。(僕もスタイルによってはやります)
しかし
「パーマかけたら思ったような仕上がりにならなかった」経験をされた方は
要らない部分にボリュームが出すぎてしまった。
これが原因の1つとしてあると思うんです。
なんかボワっとしたというか。。 逆に扱いにくいというか。。。
それがトラウマになってパーマが嫌いになってしまっている方に、
パーマ好きになってもらいたいんですよね。。。 (僕がパーマスタイル好きなのもあるけど)
ちなみに僕はショートにコールドパーマかける事は全然ありますが
ボブ〜ロングは9割以上デジタルパーマでかけています。
↓その理由についてはこちらからどうぞ↓